仏壇発祥の地であり、また本山寺院が終結する京都では、木工、彫刻、漆工、箔押、錺金具など多彩で精緻な技術を集約した仏壇仏具が作られています。とりわけ、加茂定にあっては、百伍拾年余の伝統の中で、絶えず技とセンスに磨きをかけ、数多くの仏壇仏具をてがけてきました。おかげさまで、京都はもちろん全国各地から高い評価をいただいております。
あらゆる仏壇の原型が、ここ京都にあります。
特に京の金仏壇は、重押仕上げをほどこした金箔のむっくりした味わいがえもいわれぬ上品さを醸し出しています。
そのシンプルな中に、京都らしい繊細さと優美さが際立っています。こだわりぬいた職人技がそこかしこに秘められ、むだなものを省いたシンプルな造形美がそこにあります。
古き良き伝統を継承しながら、現代の感覚を融合させたお仏壇です。
仏具は、御仏をまつる荘厳用具として発達してきました。それらは、仏壇と同じく多くの工芸技法を結集した総合工芸でもあります。「今までになかったものを作りたい」どこまでいいものができるか、飽くことなく挑戦してきた職人たちの技の限りを尽くした加茂定オリジナルの逸品物です。